 | 少女七竈と七人の可愛そうな大人 (2006/07) 桜庭 一樹
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わたし、川村七竃(ななかまど)十七歳は たいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった。 ―男たちなど滅びてしまえ。吹け、滅びの風。
半身を奪われるような別れ、 あきらめていた人への想い、痛みをやさしさが包み込む。 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」の気鋭、 桜庭一樹が描き出す、最高の恋愛(少女)小説。 |
あえていうならば。
淫乱の母のせいで、美しく生まれてしまったことを憎む少女、七竈。
綺麗な父のせいで、美しく生まれてしまったことを嘆く少年、雪風。
そんな二人の日常から生まれた物語。
二人の醸し出す雰囲気が好き。
青春は切なくも美しくて、何よりも残酷な時代なんだなぁと感じた。
『写真を撮る事は、機関銃の引き金を握るようなもの』と言った雪風にも、
『時の流れは、なにより大事なはずのものをすべて、墓標にしてしまう』
と語った七竈にも、共感してしまう。
恋愛小説というよりも、切ない青春物語だと思う。
少し『赤朽葉家の伝説』に通じるものがあった。
淡々とした日常をつづるような物語。